円形脱毛症

円形脱毛症とは、頭の毛が丸く抜けてはげになる病気の事である。一般的には、「10円ハゲ」などと呼ばれることもあり、10円玉くらいの大きさで頭髪が抜けると思われています。しかし、円形脱毛症の症状はさまざまで、円形の脱毛巣がひとつできるケースから、頭髪全体が抜けるケース、さらに眉毛、まつ毛、陰毛や体毛など、全身の毛が抜けるケースもあります。

円形脱毛症

円形脱毛症は、脱毛に勢いがあり、部分的に急にまとめて抜けしまうのが特徴的な症状です。円形脱毛症は、外観がとても気になる病気で、特に女性の場合は、ほとんどの人が恥ずかしいと感じ、円形脱毛症が治るまで時間のかかる場合は、外出時や風の強い日、または対人関係においても精神的な負担が大きくなります。

円形脱毛症の原因

今のところ円形脱毛症の原因は、明確になっていませんが、免疫異常(自己免疫疾患)ではないかと言われています。それは病毛部(脱毛部分)に、リンパ球が多く集まってきているからです。自己免疫疾患とは、外部からの侵入物を攻撃することにより、自身の身体を守ってい る免疫機構に異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。そして円形脱毛症は、リンパ球が毛根を異物と間違えて、攻撃してしまうことによって起きる病気と言われています。その他、原因として考えられるのは「自律神経障害」、「内分泌異常」、「毛周期(ヘアサイクル)障害」、「感染アレルギー」等があります。また、円形脱毛症は遺伝的素因なども言われますが、精神的ストレス、心労、プレッシャーなどで、精神的ストレスが誘因となる場面も良く見られます。

円形脱毛症の種類

円形脱毛症は、脱毛の症状によって単発型、多発型、全頭型、汎発型、などの種類に分けられます。

単発型円形脱毛症

頭髪が円形に2~3ヶ所単発的に抜けます。一般的に一番多い症状と云えます。年令、性別関係なく発症するようです。自然治癒するものも多いですが、まれに多発型に移行することもあります。

多発型円形脱毛症

頭髪が多発的(数ヶ所)に抜け、繰り返しやすいのも特徴です。

全頭型円形脱毛症

数ヶ所の脱毛部位がつながり、頭髪が全部抜けてしまう症状です。

汎発型円形脱毛症

頭髪が全部抜けて、まゆ毛 ▪ まつ毛 ▪ わき毛 ▪ 陰毛 ▪ その他全身の毛が抜けてしまいます。脱毛症の中では1番重い症状といわれています。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療法には、多くに選択肢があります。一般的には注射、塗り薬(副腎皮膚ホルモンの外用)、内服としてステロイド剤が処方されることがあります。

円形脱毛症が、多発して長期化したり、汎発型(汎発性脱毛症)で何ヶ月も毛の再生がみられない場合は、「雪状炭酸圧抵療法」(雪状のドライアイスを固めて、脱毛巣 に1秒位あてる方法)や「局所免疫療法」(人工的に、脱毛巣にSADBEやDPCPという化学物質の溶液を塗り、かぶれの皮膚炎を起こさせる方法)を行います。

また紫外線によるPUVA療法(紫外線療法)もあります。これらは、皮膚科などの診察を受け、医師から処方される円形脱毛症の治療法です。こうした薬による治療と合わせ、精神的なストレス解消も行なうことが大切です。円形脱毛症が、精神的なストレスなどが原因となっているときは、6ヶ月ほどで自然に治癒するとも言われています。

東洋医学の漢方薬療法も行われています。漢方薬の場合は、患者さんの体質改善が主な目的となります。円形脱毛症をどの方法で治療をするかは、専門医の診察を受け、自分に合った治療法を相談して決めることが大切です。