神経心理学神経心理学とは、人の高次的な精神活動を脳の構造と係わって研究する学問分野だ。 言語・行為・認識は人が精神活動をするための道具だから失語・失行・失認は道具障害と称えられて、聾唖・運動麻痺・感覚麻痺などの末梢神経障害ではなく、中枢神経障害による高次的な象徴機能の障害で思われる。 大脳病理学の歴史はL.リヒトハ、K.クライストなどに代表されて、脳機能の解剖学的局在を重視して失語・失行・失認を脳の巣症状(局在症状)と言う局在論とJ.H.ジャクソン、H.ベルグソン、H.ヘッド、K.ゴールドスタインに至る心理学的障害と知性障害を重視する全体論との抗争の歴史だ。 19世紀から20世紀初までは局在論の全盛時代だったが、20世紀に入るからは局在論に対する全体論の批判が残酷だった。しかし、1962年に至ってN.geschwindなどによって離断症候群が発見された以後R.W.スペリ、M.S.チァニなどによって局在論が見直しされて今一度全盛時代に迎えている。しかし、脳の局在障害による症状はすぐ脳のその席の局在症状のみを現わすのではなく、関連がある脳の他の部位の機能障害とこれら障害に対する代償作用を内包するのだ。 |
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